2007年08月24日(金) 00:22
ネットにアップされた報道各社のニュースによると、8月23日に警視庁が日本ビデオ倫理協会、いわゆるビデ倫がわいせつ図画頒布幇助(ほうじょ)容疑で、また都内の制作会社数社や販売店などをわいせつ図画頒布容疑で、それぞれ警視庁によって家宅捜索を受けたそうです。今回の家宅捜索では、警視庁の管轄である東京都内の二十数か所が捜索の対象となっていて、しかも、同じ日にこれだけのところに捜索に入ったということを考えてみても、「今の状態のまま野放しにはしないぞ」という警視庁の姿勢が垣間見えます。
具体的に、どういった作品の何が問題になっているのかが明らかにされていませんし、警視庁と家宅捜索を受けたビデ倫や制作会社、大手量販店からの発表もない段階ですので、今は何とも言えないと思います。しかし、昨年緩和したモザイク基準が問題になっていて、そうした基準に沿って面積が狭くて透明度の高いモザイクを使った全ての作品が、適切な画像処理をしていないと見做されて、今回の家宅捜索に至ったのは確かなようです。
こういう場合、捜索を受けた側、特に制作会社やビデ倫側は、判で押したように「表現の自由を侵害」「メディアの自主的な立場が云々」「行政権力の介入」だと反対声明を出すことが多く、今回に件に関しても、多かれ少なかれ、そうした動きが出てくると思います。しかし、社会の公共善や公序良俗、メディアが果たすべき社会的使命などを考慮に入れると、メディアサイドのそうした言い分は、社会全体に対しては勿論のこと、AVユーザーやコアなAVファンの間でさえ、そのままの形でまかり通るとは思われていないと思います。
AVに限らず、メディアが持ち出す上記のようなスローガンの多くは、どちらかというと業界の利害損得に立脚したご都合主義的な言い分で、逆に、メディアそのものが表現の自由を乱用していて、自主規制が出来ないという実情が明らかにされつつあります。
しかし、その一方で、猥褻だナンだという考え方自体が、時代に合わないような気がしてなりません。つまり、局部がどの程度見えるかを基準にして、画像なり映像なりが猥褻かどうかを判断すること自体、荒唐無稽な考え方だと思います。自主規制にせよ、お上からの通達であるにせよ、大切なことは、そうした性表現によって、国民を危機に曝すような反社会的な風潮を冗長させないということだと思います。そういう意味では、性器をモザイクで隠すか隠さないかは、大した問題ではないような気がします。
また、今回はAVの制作・販売側が法的な側面から問題を投げ掛けられた訳ですが、こうした問題は、実は見る側の問題も見過ごせないと私は思っています。少なくとも、AVを見たから、それに刺激を受けて何か悪いことをしてしまうようなユーザーでは、自主規制であろうと、お上からの規制であろうと、規制は厳しくなるばかりです。
実は、ビデ倫のホームページに各種の審査基準が掲載されているのですが、確かに、映像処理の部分に関しては、非常に曖昧に書かれてあって、この部分に明確な基準がないという批判は、その通りなのかも知れません。しかし、「(2) 法規範。社会規範及び性表現に関する作品の審査基準」や「(4)映像ソフト作品の題名審査基準」「(5)パッケージ・ジャケットに関する審査基準」を見ると、性表現が世の中に及ぼす影響を考慮して、反社会的な作品、公序良俗に反する作品は自主規制の対象としている旨、記載されています。私個人は、性表現のあり方としては、ビデ倫の審査基準に挙げられているような方向性でいいような気がして、モザイクの濃淡や性器の露出だけを問題視するのは、見当違いではないかと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか?
具体的に、どういった作品の何が問題になっているのかが明らかにされていませんし、警視庁と家宅捜索を受けたビデ倫や制作会社、大手量販店からの発表もない段階ですので、今は何とも言えないと思います。しかし、昨年緩和したモザイク基準が問題になっていて、そうした基準に沿って面積が狭くて透明度の高いモザイクを使った全ての作品が、適切な画像処理をしていないと見做されて、今回の家宅捜索に至ったのは確かなようです。
こういう場合、捜索を受けた側、特に制作会社やビデ倫側は、判で押したように「表現の自由を侵害」「メディアの自主的な立場が云々」「行政権力の介入」だと反対声明を出すことが多く、今回に件に関しても、多かれ少なかれ、そうした動きが出てくると思います。しかし、社会の公共善や公序良俗、メディアが果たすべき社会的使命などを考慮に入れると、メディアサイドのそうした言い分は、社会全体に対しては勿論のこと、AVユーザーやコアなAVファンの間でさえ、そのままの形でまかり通るとは思われていないと思います。
AVに限らず、メディアが持ち出す上記のようなスローガンの多くは、どちらかというと業界の利害損得に立脚したご都合主義的な言い分で、逆に、メディアそのものが表現の自由を乱用していて、自主規制が出来ないという実情が明らかにされつつあります。
しかし、その一方で、猥褻だナンだという考え方自体が、時代に合わないような気がしてなりません。つまり、局部がどの程度見えるかを基準にして、画像なり映像なりが猥褻かどうかを判断すること自体、荒唐無稽な考え方だと思います。自主規制にせよ、お上からの通達であるにせよ、大切なことは、そうした性表現によって、国民を危機に曝すような反社会的な風潮を冗長させないということだと思います。そういう意味では、性器をモザイクで隠すか隠さないかは、大した問題ではないような気がします。
また、今回はAVの制作・販売側が法的な側面から問題を投げ掛けられた訳ですが、こうした問題は、実は見る側の問題も見過ごせないと私は思っています。少なくとも、AVを見たから、それに刺激を受けて何か悪いことをしてしまうようなユーザーでは、自主規制であろうと、お上からの規制であろうと、規制は厳しくなるばかりです。
実は、ビデ倫のホームページに各種の審査基準が掲載されているのですが、確かに、映像処理の部分に関しては、非常に曖昧に書かれてあって、この部分に明確な基準がないという批判は、その通りなのかも知れません。しかし、「(2) 法規範。社会規範及び性表現に関する作品の審査基準」や「(4)映像ソフト作品の題名審査基準」「(5)パッケージ・ジャケットに関する審査基準」を見ると、性表現が世の中に及ぼす影響を考慮して、反社会的な作品、公序良俗に反する作品は自主規制の対象としている旨、記載されています。私個人は、性表現のあり方としては、ビデ倫の審査基準に挙げられているような方向性でいいような気がして、モザイクの濃淡や性器の露出だけを問題視するのは、見当違いではないかと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか?
AVユーザの男目線としては、
なんのこっちゃ?なガサ入れだと思ってしまうので、
捜索側に女性の力が働いているのかな
などと感じてみた今日この頃です。
リンク先の審査基準見てみました。
思ったより(失礼)しっかりした基準が作られているんですね。
これだけ神経を使っていても、風当たりは厳しいものなのですね…
なんのこっちゃ?なガサ入れだと思ってしまうので、
捜索側に女性の力が働いているのかな
などと感じてみた今日この頃です。
リンク先の審査基準見てみました。
思ったより(失礼)しっかりした基準が作られているんですね。
これだけ神経を使っていても、風当たりは厳しいものなのですね…
はじめまして、いつも読ませていただいています。
テレ朝のニュースで、ビデ倫の理事長のコメントが流れたようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070823/20070823-00000021-ann-soci.html
ビデ倫側としては、「表現の自由」より「他媒体で認可されている表現を行っただけ」との論法でいくようですね。
私は警察が捜索に踏み切った理由として、現状のモザイクの緩和に線引きを行いたい、って動機からだと推測しています。結局、書類送検だけになるんじゃないですかね。
結局、昔からそうですが警察としては、表現の内容より、モザイクの濃淡や性器の露出の規制にしか興味を示さないということかもしれません。
テレ朝のニュースで、ビデ倫の理事長のコメントが流れたようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070823/20070823-00000021-ann-soci.html
ビデ倫側としては、「表現の自由」より「他媒体で認可されている表現を行っただけ」との論法でいくようですね。
私は警察が捜索に踏み切った理由として、現状のモザイクの緩和に線引きを行いたい、って動機からだと推測しています。結局、書類送検だけになるんじゃないですかね。
結局、昔からそうですが警察としては、表現の内容より、モザイクの濃淡や性器の露出の規制にしか興味を示さないということかもしれません。
>Gut'sさん
この時期に、何が切っ掛けで、どういう狙いで警視庁が動き出したかに関しては、野次馬としても、AVユーザーとしても、大変興味深いものがありますね。仰るように、AVと何らかの関わりを持った女性が、なかば復讐のような形であるルートを通して警察を動かしたというストーリーもないとは言えませんねぇ。私自身は、「このところ、風俗産業に対する取締りを強化しているので、その動きがAVに波及して来たんだろう」という程度にしか思っていないのですが、裏がないとは言えませんね。
恐らく、時期的な問題でいえば、年度替りに人事異動があって、その後に選挙があって、夏休みに入って・・・、というふうに警察が忙しくなる時期を消去していくと、今ぐらいの時期がちょうどよかったのかなぁと思っています。
ビデ倫の基準に関しては、多くのユーザーが思っているよりもしっかりしているんですよね。無論、これが形骸化してしまっては何にもならないのですが、今回は、モザイク処理の基準がはっきりしないという、一番弱い部分を突かれた格好です。
しかし、正直なところ、モザイクが元の形に戻るのは、なんとも寂しいですねぇ。「猥褻だ」と言われてしまえばそれまでなんですが、私自身は、特に美形の女性がフェラチオをするシーンなどを見ると、モザイクが薄いのもなかなかキレイだなぁと思っていたので、それこそ、性の表現という意味で、ちょっと残念だなぁと思っています。
>マクミランさん
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
マクミランさんのブログも、なかなか読み応えのある内容で、興味深く 拝読しました。リンクサイトにもリストアップして頂いていて、恐縮です。
さて、本題ですが、結局、今回のビデ倫の論法は、「文句があるならそれでいいけど、それなら自分たちだけじゃなくて、他のところも捜査しろよ」ということのようですね。私自身は、恐らくビデ倫を先に狙った表に出ない意味なり理由があると思うのですが、この先、ビデ倫以外のメーカーにも捜査の手が及ぶのかどうか、野次馬としてもAVユーザーとしても、注目したいところです。
そもそも、ビデ倫及びビデ倫関連メーカーとそれ以外の自主審査組織とそれに関連するAVメーカとの勢力図、具体的には、売上高、企業数及び従業員数、リリースした作品の数などなどの違いが分からないのですが、そうした勢力関係から読み解くことも出来そうですね。
とはいえ、それ以前に、具体的にどの作品のどの部分が問題だったのかが分からないことには、ビデ倫以外のAV関連業者にも影響が波及するのか、それともビデ倫だけの問題なのかもはっきりしません。正直、この部分がクリアーにならないと、マクミランさんのブログに書かれていた国が云々という部分にも話が広げづらくて、「昔はこういうことがあったけど、今もその通り」なのか、それとも、「昔には昔の事情があって、今には今の事情があって、各々を別個に考えなければいけない」のかが、見えて来ないような気がします。
それから、警察の捜査方針ですが、飽くまで私の推測ですが、彼らのホンネは、モザイクだけではなくて、「過激な性描写」にブレーキを掛けたいんだと思います。彼らにしても、私たちAVユーザーとは違う視点でAVを見て、作品のトレンドなり業界の動向などを掴んでいて、内々にあれやこれやと取り締まりたい部分は、あるんだと思います。
但し、現行法でどの部分が取り締まれるかというと、例えば暴力的な部分や性犯罪行為、性関連の迷惑行為までカバーした映像や性表現を対象にするのは難しくて、結局、モザイク部分を足掛かりにするしかなかったんだと思います。
当局がAVその他の媒体で性描写のエスカレートに「待った!」を掛けようとするなら、新しい法律を作らなければなりませんから、それでは間に合わないと踏んだんだと思います。もし仮に、AVを対象にした性表現の法的な規制が敷かれるような動きがあると、AV以外のメディアも、そうした規制が転用されて、自分たちに及ぶことになると、権力のチェックだとか真実の報道だとかいう前に、まだ表に出ない近未来のビジネスチャンスを失うことになり兼ねないので、それ相応の反対なり抵抗なりが予想されます。
そういった諸々の要素を加味して、今回は、モザイクを切り口にして、業界を牽制してみたという感じではないでしょうか?そしてその牽制がどんな意味を持っているのかは、今後の動向を見てみる必要がありそうです。
この時期に、何が切っ掛けで、どういう狙いで警視庁が動き出したかに関しては、野次馬としても、AVユーザーとしても、大変興味深いものがありますね。仰るように、AVと何らかの関わりを持った女性が、なかば復讐のような形であるルートを通して警察を動かしたというストーリーもないとは言えませんねぇ。私自身は、「このところ、風俗産業に対する取締りを強化しているので、その動きがAVに波及して来たんだろう」という程度にしか思っていないのですが、裏がないとは言えませんね。
恐らく、時期的な問題でいえば、年度替りに人事異動があって、その後に選挙があって、夏休みに入って・・・、というふうに警察が忙しくなる時期を消去していくと、今ぐらいの時期がちょうどよかったのかなぁと思っています。
ビデ倫の基準に関しては、多くのユーザーが思っているよりもしっかりしているんですよね。無論、これが形骸化してしまっては何にもならないのですが、今回は、モザイク処理の基準がはっきりしないという、一番弱い部分を突かれた格好です。
しかし、正直なところ、モザイクが元の形に戻るのは、なんとも寂しいですねぇ。「猥褻だ」と言われてしまえばそれまでなんですが、私自身は、特に美形の女性がフェラチオをするシーンなどを見ると、モザイクが薄いのもなかなかキレイだなぁと思っていたので、それこそ、性の表現という意味で、ちょっと残念だなぁと思っています。
>マクミランさん
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
マクミランさんのブログも、なかなか読み応えのある内容で、興味深く 拝読しました。リンクサイトにもリストアップして頂いていて、恐縮です。
さて、本題ですが、結局、今回のビデ倫の論法は、「文句があるならそれでいいけど、それなら自分たちだけじゃなくて、他のところも捜査しろよ」ということのようですね。私自身は、恐らくビデ倫を先に狙った表に出ない意味なり理由があると思うのですが、この先、ビデ倫以外のメーカーにも捜査の手が及ぶのかどうか、野次馬としてもAVユーザーとしても、注目したいところです。
そもそも、ビデ倫及びビデ倫関連メーカーとそれ以外の自主審査組織とそれに関連するAVメーカとの勢力図、具体的には、売上高、企業数及び従業員数、リリースした作品の数などなどの違いが分からないのですが、そうした勢力関係から読み解くことも出来そうですね。
とはいえ、それ以前に、具体的にどの作品のどの部分が問題だったのかが分からないことには、ビデ倫以外のAV関連業者にも影響が波及するのか、それともビデ倫だけの問題なのかもはっきりしません。正直、この部分がクリアーにならないと、マクミランさんのブログに書かれていた国が云々という部分にも話が広げづらくて、「昔はこういうことがあったけど、今もその通り」なのか、それとも、「昔には昔の事情があって、今には今の事情があって、各々を別個に考えなければいけない」のかが、見えて来ないような気がします。
それから、警察の捜査方針ですが、飽くまで私の推測ですが、彼らのホンネは、モザイクだけではなくて、「過激な性描写」にブレーキを掛けたいんだと思います。彼らにしても、私たちAVユーザーとは違う視点でAVを見て、作品のトレンドなり業界の動向などを掴んでいて、内々にあれやこれやと取り締まりたい部分は、あるんだと思います。
但し、現行法でどの部分が取り締まれるかというと、例えば暴力的な部分や性犯罪行為、性関連の迷惑行為までカバーした映像や性表現を対象にするのは難しくて、結局、モザイク部分を足掛かりにするしかなかったんだと思います。
当局がAVその他の媒体で性描写のエスカレートに「待った!」を掛けようとするなら、新しい法律を作らなければなりませんから、それでは間に合わないと踏んだんだと思います。もし仮に、AVを対象にした性表現の法的な規制が敷かれるような動きがあると、AV以外のメディアも、そうした規制が転用されて、自分たちに及ぶことになると、権力のチェックだとか真実の報道だとかいう前に、まだ表に出ない近未来のビジネスチャンスを失うことになり兼ねないので、それ相応の反対なり抵抗なりが予想されます。
そういった諸々の要素を加味して、今回は、モザイクを切り口にして、業界を牽制してみたという感じではないでしょうか?そしてその牽制がどんな意味を持っているのかは、今後の動向を見てみる必要がありそうです。
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